あなたはキヤノン?それともビクセン?双眼鏡の見え方と使い方のポイント解説

双眼鏡レンタルが想定以上に大好評

2018年6月くらいからレンタルの取り扱いを始めた双眼鏡ですが・・・ちょっとびっくりするくらい大人気です。特に昨年末は年越しライブでしょうか、とても多くの方にご利用いただきました(ありがとうございます)。

さて、レンタル館では「Vixen(ビクセン)ATERA(アテラ)H12×30」と「キヤノン10x30 IS II」という2機種の双眼鏡を取り扱っていますが、レンタルするにせよ購入するにせよ、両者の違いは非常に気になるところ。
すでにスタッフが運営している姉妹ブログで双眼鏡比較レビューを掲載していますが、今回は距離感と見た目に焦点を当てた記事を書くことで、皆さんの双眼鏡選びを改めてお手伝いできれば、と思っています。

双眼鏡を使うとどのように見えるのかを伝えます

そんな思いで、東京ドームで開催されていた「ふるさと祭り東京」というイベントへ行ってまいりました。
今回は双眼鏡で覗いたときの見え方を、望遠レンズを使って似たような画角で撮影して、
「実際はこんな感じで見えますよ」
というものを目指した内容になっています。(双眼鏡で覗いた時の見え方は記録できませんので…)

ただし、双眼鏡での見え方には個人差がありますし、カメラでは同じ見え方にできません。
そのため、「中央の被写体がこの大きさに見える」または「このくらいの範囲が見える」というようなイメージ写真になっていますので、あくまでも参考という認識で見ていただけると助かります。とはいっても、使用感などはレビューとして嘘偽りなくしっかり書いていきますのでご安心ください。

それではいきまーーーーしょうっ!

実例シチュエーションその1

その1ではA地点から撮影してみました。この場所は野球でいうところの外野席ですね。
ただ、撮ってきた後に調べたところ、コンサートなどでは外野席の中央手前にステージが設置されることが多いようですので、この地点の席はあまりあり得ないのかもしれません(ステージの裏になってしまうので)。調査不足で申し訳ないです。

まずA地点から立ってスマホで撮った写真を載せます。
ここから2種の双眼鏡とカメラを持ち替えてチェックしました。
なおメートル数については縮尺からの目視による計算のため、誤差があるものだとお考えください。

●ビクセン ATERA H12×30でのみため


A地点からB地点を見る(約36m)

A地点からC地点を見る(約88m)

●キヤノン 10x30 IS IIでのみため


A地点からB地点を見る(約36m)

A地点からC地点を見る(約88m)

実例シチュエーションその2

今度は逆に内野席の方から。野球でいうとバックネット裏なので結構お値段のする良い場所です。
ちょうど前方に人型のオブジェクトがあったため、それを撮ってきました。先ほどよりはわかりやすくなってると思います。

まずD地点からの写真はこちらです。肝心の人型オブジェクトの位置が全くわかりませんが、赤い床の一番右のちょっと上あたりにあります。F地点です。

●ビクセン ATERA H12×30でのみため


D地点からE地点を見る(約110m)

D地点からF地点を見る(約74m)

●キヤノン 10x30 IS IIでのみため


D地点からE地点を見る(約110m)

D地点からF地点を見る(約74m)

思ってた以上に変わらないみため

まず感じたのは、キヤノンの方が明るくてくっきり見える、ということでした。
掲載写真も明るくなっているのがわかると思います(加工しました)。これは私だけではなく、私の知人からも同意見が出ましたので、同時に使ってみるとそれなりに差を感じられると思います。
ただし注意してほしいのはビクセンの見た目が暗いというわけではないです。使用環境を考えると、逆にキヤノンが不自然に明るいというイメージでした。
ライブやコンサートでは今回以上に逆光状態で見ることになるため、明るくて目が疲れてしまうこともあるかもしれません。

一方、差を感じられなかったのは倍率です。
ビクセンは12倍、キヤノンは10倍ですが、この倍率2倍の差はそこまで大きくないように思えます。
具体的にカメラでの撮影時は何mmくらいの焦点距離になっていたかというと、ビクセンは560〜580mm程度、キヤノンは520〜550mm程度になっていたと思います。

ここまで差が無いと、最終的な判断は「見た目」とか「好きなほう」で決めてしまっても良いのではないかと思います。
それでもしいて言うなら…今回の機種だと「重さ」と「明るさ」でしょうか。大きく重い双眼鏡の方が明るくなると思いますので、別の機種も比較して検討する場合は、参考にしてみてください。

なお、できる限り見た感じがそれっぽくなるように撮影しましたが、双眼鏡で見るともう少し中心が浮き出て見えます
言い換えると周辺はやや見にくく感じます。
またカメラで撮った写真は望遠レンズを使っているため、前後の差があまり現れないように詰まって写ってますので、双眼鏡だと写真よりも遠近感が表れて見えます。

くせものは視野を狭める黒いやつ

これまでの掲載写真では表現しませんでしたが、実は双眼鏡で見ると周辺に黒みが出ます(下の写真参照)。この黒みは使用者の顔に合うようにうまく調整すればわずかに減らすことができますが、全く出ない状態にするのは難しいと言いますか不可能だと思います。双眼鏡を使用するには、この黒みと付き合っていく必要があるわけです。

双眼鏡を使い続けると目が疲れたり、気分が悪くなったりするのは、注視してしまうのもありますが、このように視界が狭まってしまうからというのもあると思います。
せっかくのライブですし推しを追い続けたいのもわかりますが、長時間集中して見続けることはせずに、小休止を入れながら使うことをおすすめします。

東京ドームでの双眼鏡おすすめ倍率はこれだ!

ということで、ざっくりとしたものにはなりますが以下の画像のようにまとめたいと思います。

個人的な意見としてもっとも強く主張したい点は、
100メートルと越えると双眼鏡を使っても表情を見るのはきつそうということですね…。
ステージの花道が伸びていて、そこまで来てくれることを祈るか、より倍率の高い双眼鏡を探してみるのがよいかもしれません(レンタル館では扱いはありませんが14倍とかです)。

ちなみに40メートルくらいの距離だと近すぎて10倍双眼鏡では全体像を捉えにくく、使いづらいため、8倍以下のものも用意すると良さそうです(レンタル館では扱いはありませんが)。
顔のアップ最重視!ということなら10倍でもよいかもしれませんが、アップの状態で顔を捉え続けるのは結構難しいのでご注意を。

80メートルくらいの距離なら10倍でも12倍でも、表情も周辺も確認しやすくてバランス良く使えそうです。

おまけ
横浜アリーナ&さいたまスーパーアリーナでの双眼鏡おすすめ倍率はこれだ!

実際に出向いていませんが、東京ドームで感じとった距離感と、建築データやGoogleマップなどを元に距離を算出し、関東の有名ドーム会場2種も図を作ってみました。
参考になれば幸いです(鵜呑みにはしないでください)。

☆ 横浜アリーナ補足 ☆
あまり大きな会場ではないためステージの位置と距離によっては8倍でも高倍率すぎる可能性がありそうです。(某Yカメラさんの図は会場の大きさが間違ってると思います…)

☆ さいたまスーパーアリーナ補足 ☆
作成した図は高低差は考慮していませんので、300レベル以上はおすすめ倍率では物足りないかもしれません。
位置次第ですが、500レベルは14倍以上、300レベルは12倍以上を用意したほうが無難そうです。
ただし、運よくステージ横に配置された場合は10倍でも十分だと思います。

おまけ2
最高の状態で双眼鏡を使うためのセッティングはこれだ!

双眼鏡は自分に合った設定を行わないと能力を発揮できません。ピント合わせはもちろん、設定もすべて手動で行う必要がありますが、慣れてしまえば難しくはありませんので、以下を参考にやってみてください!

STEP1 目当て部分を調整する

どちらの双眼鏡も覗くところの長さを調整できるようになっています。ビクセンの方は回すことで長短を、キヤノンの方はアイカップを折り込むことで短くできます。


ビクセン ATERA H12×30の場合

キヤノン 10x30 IS IIの場合

原則、眼鏡をかけている人やつけまつげをしている人などは、目と双眼鏡との距離が自然と長くなりますので、短くしたほうが視界が広がり見やすくなります。
ですが、人によってぴったりくっつけた方が良かったり、やや離した方が良かったり様々ですので、自分に合ったパターンを使いましょう。

STEP2 自分の目の幅に合わせる

双眼鏡の接眼部は可動式になっていますので、まずはそれを自分の顔に合うように調整します。
この作業は個人的に超重要ポイントです。合っていないと片目だけしか見えなかったり、両目とも真っ黒に見えたりしますので、じっくり時間をかけて行いましょう。


ビクセン ATERA H12×30の場合

キヤノン 10x30 IS IIの場合

ちなみに説明書の手順に則ってこの調整を2番に持ってきましたが、ピントがあっていない状態で見やすい状態にしろ!と言われてもかなり無理めですので、先に以下のSTEP3、STEP4を軽く行ったあとに、納得いくまで調整することをおすすめします。

STEP3 左目でピントを合わせる

左目だけで覗いて、なるべく遠いところを見ながらピント合わせを行います。右目の見た目は考えなくていいので楽に行えると思います。

ちなみに見る被写体との距離によってピントはずれるものですので、ピント合わせは使用中、常に行うものだと認識しておいてください(他の調整は誤ってずらさない限りそのままで大丈夫です)。この場合、両目で見ながら行ってもOKです。

STEP4 右目で視度を合わせる

右目だけで覗いて、視度を合わせます。これは使う人の視力に合わせる調整です。
つまり同じ目幅、同じ顔の大きさの人でも、使用する人の視力が異なると改めて調整が必要です。

一通り終えたら、STEP2の調整を改めて行ってみてください。
微妙な覗き方の違いで見え方も違ってきますので、焦らず楽な持ち方も探しつつ、ゆっくりとやってみてください!

TOPへ