富士フイルム X-H2S で
フィルムシミュレーション
を楽しもう
本記事では最新機種 X-H2S で使用できるフィルムシミュレーション19種類の中から、最新の「ノスタルジックネガ」をメインに、JPEG撮って出しの作例多めでフィルムシミュレーション紹介レビューをしていきたいと思います。
ノスタルジックネガ
ハイライトに柔らかいアンバーが描写されることで、普段の街並みを昔懐かしい風景に見せることができるノスタルジックネガは、古い街並みや錆びついた建物を撮影するのに最適なフィルムシミュレーションです。
シャドウ部のディティールの残り方も絶妙で、控えめに言っても最高過ぎるフィルムシミュレーションではないでしょうか。
続いて比較的新しいETERNAのフィルムシミュレーションを2つ続けていきます。
ETERNA/シネマ
コントラストの低い落ち着いた写真が撮影できるETERNA/シネマ。
暗いトーンの逆光写真が多い私としては、シャドウのトーンが豊富で使いやすく、お気に入りのフィルムシミュレーションです。
ETERNA ブリーチバイパス
ETERNAブリーチバイパスは、”銀残し”の現像手法をフィルムシミュレーションで忠実に再現したモード。今回が初めての使用でしたが、カラーがマイナスになる斬新な色味が思った以上に最高でした。
さらっと撮影した自転車がおしゃれに見える不思議。
今後使用頻度が上がること間違いなしのフィルムシミュレーションです。
ここからは以前も登場したフィルムシミュレーションを簡単にご紹介。
PROVIA/スタンダード
PROVIA/スタンダードは説明不要の通常画質のフィルムシミュレーション。
X-H2Sは被写体検出AF機能を搭載した連写が得意なカメラなので、夕暮れの薄暗い渋谷の街中でも飛行機の撮影が簡単にできました。
Velvia/ビビッド
壁の黄色の鮮やかさや差し込む太陽の光を際立たさせる強めの階調はVelvia/ビビッドのフィルムシミュレーションならではのものです。
ASTIA/ソフト
霧や雨の中などしっとりとした風景の描写に最適なASTIA/ソフト。水槽の金魚や雨の日の窓ガラスを撮影すると不思議な世界観の写真になりました。
クラシッククローム
渋みを含んだ色彩とシリアスな階調。クラシッククロームはさらっと撮影したお花や夕日でさえも、どこか奥深い味わいを感じる仕上がりにしてくれます。
フィルムシミュレーションのおさらい
ここで全てのフィルムシミュレーションを改めてご紹介します。
冒頭で19種類と書きましたが、具体的にはメインとなるフィルムシミュレーションが13種類あり、その中の白黒フィルムシミュレーションACROSとモノクロ」は、スタンダードの他に「Ye」「R」「G」の3種類のカラーフィルターを選ぶことができます。そのため13種+3種+3種で計19種となるわけです。
では、まずはじめにメインとなる13種類のフィルムシミュレーションをそれぞれ比較してご覧ください。
カラーフィルターサンプル
続いてACROSとモノクロのカラーフィルターを見ていきましょう。
フィルターによって濃淡やコントラストが変化しているのがわかります。
少し難しいですが、被写体にどう濃淡をつけたいか考えてフィルターを選ぶことで、モノクロ撮影の楽しさがUPしますので、是非使いこなせるようになりたいですね。
モノクローム・カラー
白黒だけがモノクロではありません!
X-H2Sにはモノクローム・カラーの機能も搭載されています。
WARM/COOL、マゼンタ/グリーンからキーカラーを選択することで、白黒以外のモノクロを楽しむこともできます。
まとめ
以上、通常の13種類にACROSとモノクロのカラーフィルター6種類を合わせた全19種類が、X-H2Sで使用可能なフィルムシミュレーションになります。
久しぶりのフィルムシミュレーション特集、いかがだったでしょうか。
普段は使わないようなフィルムシミュレーションやレンズをいろいろ試せてすごく楽しい撮影になりました。
次は動画撮影にもチャレンジしてみたいですね。
X-H2Sボディの確認
最後にX-H2Sのボディを確認しておきましょう。
手持ち画像を見てわかる通りサイズ感、重さは基本的には一般的なミラーレスカメラと同じ感じですが、グリップが大きくしっかりしているので、手持ち撮影時の安定感が別格です。
ボディは若干大きめかな?でも高級感があってオシャレで自慢したくなるカメラです。
カメラ本体の上部のダイヤルは、X-H2Sが動画を重視したカメラのため、ダイヤルが減り液晶パネルが大きくメインとなり、今まで私が使ってきたX-ProやX-Tのシリーズとは大きく仕様が異なります。
ほぼ写真撮影しかしない身としては、従来のダイヤルがたくさんあるカメラの方が好みではありますが・・・撮影スタイルに応じて使い分けるのがベストでしょうか。
最後に
「フィルムシミュレーション…気になってはいるけど使ったことがなくて不安だな…」という方にアドバイス!
慣れるまではRAWとJPEGの両方記録がおすすめです。
撮影時にRAWもいっしょに撮影しておけば、カメラ内RAW現像でフィルムシミュレーションを後から適用することができるからです。
この機能を使えば自分好みのフィルムシミュレーションを見つけるのも簡単ですね!
ぜひみなさんも富士フイルムのカメラやレンズをレンタルして、フィルムシミュレーションを楽しんでみてください!
過去記事の紹介
前回第3弾では、PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Std、PRO Neg.Hi、モノクロ、ACROS、セピアの9種類のフィルムシミュレーションをご紹介しました。