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このレンタル機材でマイク使える?最初からこれが知りたかったマイクと機材の組み合わせ

ケーススタディ

前編後編とお送りしたマイクのお話でしたが、この特別編ではこれまで学んできたことを踏まえて、マイクが使えそうなレンタル機器を題材に、実際に使えるか使えないのかをご紹介していこうと思います!

スピーカー MSP3にSM58Sをつないでみる

MSP3でマイクは使える?

YAMAHA MSP3」にはRCAピン端子、XLR端子、フォーン端子と3種類の入力がありますが、マイクをつないでも使えません!
これは私自身も以前間違えた罠で、たしかにXLRの入力はあるのですが、INPUTのところをよく見ると「LINE」と書いてあるのが確認できます。
つまりMSP3のXLR入力はラインレベル入力なのです!

MSP3の背面入力端子
MSP3の背面入力端子

実際に繋いだとしても「SHURE SM58S」から来る信号はマイクレベルですので、ラインレベルと比べると微弱すぎる信号です。
入力レベルを調整しようとしても、MSP3には「PADスイッチ」も「GAIN・TRIM」もありません!
つまりMSP3にマイクをつなぎたい場合は、MSP3につなぐ前にアンプなど信号を増幅できる機器を通してからつなぐ必要があります(ラインレベルにしてからつなぐわけですが、詳しくはこのページ内の「ワイヤレスアンプで有線マイクを3本以上使う」の項目をご参照ください。)。

ちなみにかっこがきから「LINE1は民生仕様」「LINE2は業務仕様」という意味と捉えることができます。

AT-PMX5PにSM58Sをつないでみる

ポータブルミキサーAT-PMX5Pについては記事の中で、XLRケーブル」 - 「XLR-フォーン変換」を介してマイクをつないでも問題なく使えるというお話をしましたね。

ただし変換の仕方に注意が必要で、例えばこの「XLR-ミニプラグケーブル」と「ミニプラグ - フォーン(標準プラグ)変換」を使用すると音が出ませんでしたのでご注意ください。

プラグインパワー対応のミニプラグにコンデンサーマイク(XLRから変換)をつないでみる

おなじみ「ポータブルミキサーAT-PMX5P」には、プラグインパワー対応のマイク入力(ミニプラグ)があります。
すでに記事内でお話したとおり、こちらにコンデンサーマイク(MKH416など)をつないでも、もちろん使えません!

プラグインパワーから供給される電源は、ファンタム電源と比べると非常に小さいというお話もしていましたね。

ICレコーダーに外部マイクで録音してみる

APEXレンタルではOLYMPUS ICレコーダー「ボイストレック」シリーズをいくつかラインナップしていますが、いずれの製品もプラグインパワー対応のマイクは使用可能です。

ただし、SM58Sなどのダイナミックマイクをミニプラグに変換して入力しても使えませんのでご注意ください。

また、ライン入力も使えません。信号が強すぎます。
それを知らずにつないで使おうとしても「ICレコーダー V-862」はきちんとエラーを表示してくれます。

ただし裏技?があって、オリンパス公式が販売している「ダビング用コード(KA333)」を使うと、ライン出力された信号も録音できるようになるようです。残念ながらレンタルでは取り扱いしていません。

ワイヤレスアンプで有線マイクを3本以上使う

ワイヤレスアンプ WA-2800SC」には無線マイクのほかに、有線マイクが1本付属しています。
さらに追加で有線マイクを使いたい場合、どのような機材を用意し接続すればよいでしょうか。

入力端子を見る限り、有線マイクはフォーンで入力すれば2本使えるようです。
3本目はRCA(ピン端子)またはミニプラグで外部入力にさしても、入力レベルが異なるため音が出ません

WA-2800SCの入力端子
WA-2800SCの入力端子

ではどうすればよいでしょうか。
要はレベルを合わせればいいわけですから、一度ミキサー等につないでラインレベルに変換してから、WA-2800SCの外部入力に接続すればよいのです。

AT-PMX5PのLINE OUT(赤白のRCAピン端子)と外部入力をつなげばOK
AT-PMX5PのLINE OUT(赤白のRCAピン端子)と外部入力をつなげばOK

またまた登場するポータブルミキサーAT-PMX5Pは、こういった利用には最適の機材と言えるでしょう。

ATEM Miniシリーズで使えるマイクは?

ライブ配信用のスイッチャーとして人気を博している「ATEM Miniシリーズ」。こちらにはミニグラグのマイク入力が備わっています。

本体パネル上では各入力チャンネルのON/OFF、および音量の調整ができますが、専用ソフトウェアを使うことで入力する信号の切り替えが可能となっています。
つまり、「バウンダリーマイク AT9921」のような「プラグインパワーマイク」や、SM58Sのような「ダイナミックマイク」はもちろん、さらに「ラインレベル」の入力にも対応できるため、幅広いマイクに対応できます。

このようにさまざまな入力に対応できるため、とりあえずつないでみたけど音がおかしい、大きすぎる小さすぎるとなることもあるでしょう。
そのときは適切な設定になっていない可能性がありますので、オーディオタブ内にあるマイク入力の設定項目を確認してみてください。

ATEM Software Control
ATEM Software Controlで入力信号に適切な設定をしよう

入力設定は
・プラグインパワーマイクを使うときは「マイク+プラグインパワー」
・SM58Sのようなダイナミックマイクを使うときは「マイク」
・ミキサーやアンプなどのライン出力をATEMに入力するときは「ライン」
となります。

コンデンサーマイクは直接入力できません!

ワイヤレスシステム XD-V35の出力はマイク?ライン?

デジタルワイヤレスシステム XD-V35」にはXLRとフォーンの2種類の出力がありますが、どちらもマイクレベルの出力になります。

XD-V35の2つの出力はどちらもマイクレベル
XD-V35の2つの出力はどちらもマイクレベル

主にミキサーに接続するときはXLRを、アンプやエフェクターにつなぐときはフォーンを使うことになるでしょう。

また「BOSE 101MM + 2705MX」のようなフォーン端子のマイク入力に繋ぐときも後者です。
XD-V35もいろいろと活用できそうですね。

カメラで使えるマイクは?

APEXレンタルでは、カメラ用マイクは商品カテゴリー内の「カメラマイク」でかんたんに絞り込めるようになっています。

民生用カメラにはプラグインパワー対応ミニプラグ、業務用にはファンタム電源対応XLRがほとんどの機種で備わっているはずですので、そちらを踏まえて選べばほぼ使えると思います。(わからなければお問い合わせください)

例外として、比較的新しいソニー製のカメラには「MI(マルチインターフェース)シュー」という入力インターフェースが搭載されていて、上述のマイクに加えてMIシュー用のマイクも使用することができます。

MIシュー用のマイクは、カメラをケーブルでつなぐのではなく、MIの電子接点で接続するタイプとなりますので、ソニー製品専用です。
つまりMIシュー用マイクはソニー製以外のカメラやミキサーなどでは使えません!

MI対応のマイクは以下のようなものがあります。

APEXレンタルでは多数のMI対応マイクを取り扱っているため、機器の選定には十分ご注意ください。