フジノンレンズ GF63mm F2.8 R WRで中判カメラデビュー!
富士フイルムレンズ

フジノンレンズ GF63mm F2.8 R WRで中判カメラデビュー!

Coyote

中判カメラを使ってみたいけど、どういうレンズを選べばいいか分からないというそこのあなた……!!
今回は富士フイルム中判カメラGFXシリーズを初めて使う時にお勧めしたいフジノンレンズ GF63mm F2.8 R WRをご紹介!中判カメラの魅力の一つ高画素を存分に味わう為、1億200万画素の富士フイルム GFX100Sを使用して撮影します。

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知れば納得! 63mmは中判カメラの〇〇レンズ!

中判センサーのカメラで撮る63mmは、フルサイズセンサーのカメラで撮る63mmより広めの画角に写ります。
実は交換レンズは、同じ焦点距離でも組み合わせるセンサーサイズによって写る画角が異なるのです。
その為、一般的には「フルサイズセンサーで撮った場合はどれくらいの画角で見えるか」というフルサイズ換算を基準に画角を想定します。

【例】
フルサイズセンサー+50mmレンズ=50mmの画角。
A
PS-Cセンサー+50mmレンズ=フルサイズセンサー+75mmレンズと同等画角。

これはフルサイズと同サイズの35mmフィルムが世界的に流通していた為、基準値にしやすいという事なのでしょう。

富士フイルムの中判カメラGFXシリーズはフルサイズより大型センサーの為、焦点距離に0.8倍するとフルサイズ換算画角となります。

63mm×0.8=フルサイズの50mmと同等という事ですね!

一般的にフルサイズ換算50mm程度が標準レンズ(肉眼に近い画角)と言われていますので、63mmなら肉眼と同等の画角=初めてでも使いやすいレンズというのも納得です。

高画素センサー×レンズの解像力

流石標準レンズ、撮ってみると安定した画角で構図が作りやすい。

GFXのセンサーサイズは43.8mm×32.9mmなので4:3画角となります。
フルサイズやAPS-Cセンサーは3:2なので画角が異なります。
3:2に慣れている方は「横が狭い」と考えるより「縦に広い」と考えるが吉でしょう。

大型センサーかつ絞り開放2.8の明るい単焦点レンズの為、ボケが柔らかくて立体感があります。
ピント合わせはシビアですが、AFがキビキビ動いてうまいことフォローしてくれます。
レンズが大きい分、AFの動作に重厚感を感じますが遅いとは感じません。

中判の大型センサーなのでダイナミックレンジが広くて黒潰れや白飛びの心配が軽減されます。
明暗差のある風景でも安心して撮影出来ます。

拡大してみると砂や水滴の粒まで細かく写っています。
写真の解像感は単純にセンサーが高画素であればいいわけではありません。
高解像な表現ができるレンズも必要なのです。
GF63mm F2.8 R WRは見事1億画素に負けない描写力と言えるでしょう。
この解像力を一度味わってしまうと中判からは戻れない。そんな魅力を秘めています。

標準画角で撮るからこそ感じる凄さ。
肉眼で見える景色が肉眼以上に写っている。これこそ写真のマジックです。
初めてカメラを触った時の「カメラって凄い」そんな気持ちを思い出してワクワクします。

今回は掲載上圧縮した写真を使用しているので伝わりにくいかもしれませんが、ピントが合った時の立体感がとにかく凄いのです。
これはぜひ実際に撮って味わっていただきたいところ。

ミラーレスカメラや一眼レフカメラに慣れていればすぐに操作感も馴染める為、中判カメラであることを忘れてつい夢中でシャッターを切ってしまいます。
『中判カメラは気軽に手を出しちゃいけないカメラ』と思っていましたが、こんな気軽にシャッターを切れるなんて…。いいのでしょうか?本当に贅沢です。

困った点と言えば、データが大きいことでしょうか。
筆者はメーカーの色を信じてJPEGで撮るのが好きなのですが、JPEGでも1枚50MB近くあります。
また、優柔不断な性格なのでフィルムシミュレーションを絞れず、1回のシャッターで3パターンのフィルムシミュレーションを同時記録出来る「フィルムシミュレーションブラケティング」を使って撮影しました。

フィルムシミュレーションブラケティングの設定方法 ※メーカーページへ移ります

毎回3枚のデータが記録されるのでSDカードが埋まるのが早いこと。
しかし、1回のシャッターで複数のフィルムシミュレーションが撮れるというのは何と贅沢な機能。
さすがは色に定評がある富士フイルムのカメラです。

まとめ

今では「初めてのレンズと言えばお手軽ズームレンズ」なんて風潮もありますが、標準画角の単焦点レンズ1本あれば写真って十分楽しめるな。と改めて感じました。
もちろん他のミラーレスカメラやレンズと比べると大きいのですが、フルサイズセンサーの一眼レフとの比較ではほとんど変わらない印象です。

これなら初めての中判カメラも挑戦できそうな気がしませんか?
もちろんズームが必要な場合はGF32-64mmF4 R LM WR(フルサイズ換算約25~51mm)やGF35-70mmF4.5-5.6 WR(フルサイズ換算約28~56mm)といった標準ズームレンズもご用意がありますので、是非こちらもご利用ください!

おまけ

撮影時に一緒に持参したフジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR
今回は63mmを語り過ぎてご紹介は見送りますが、中判で使う広角レンズも楽しいです。
慣れたらステップアップです!

レンタルはこちら

富士フイルム FUJIFILM GFX100S

フジノンレンズ GF63mmF2.8 R WR

フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WR

フジノンレンズ GF35-70mmF4.5-5.6 WR

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記事を書いたひと
Coyote
Coyote
テレビCMの元オフラインエディター。 映像機材のレンタル屋さんとして、映像に関する事はプロであれ!を信条に出来ることは何でも取り組んでます。 PENTAXを愛用して16年。 低シェア故に輝ける周りと被らない個性が大好き!
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