Nikon Z50IIで写真の楽しみ方が変わる! イメージングレシピを使ってみよう
写真の色にこだわる皆さんへ朗報です。Nikonから面白い新機能「イメージングレシピ」が登場しました。
カメラ1つで今まで以上に多彩な色表現が楽しめるのです。

左の写真は通常設定の写真、右の写真はイメージングレシピを使って撮影した写真。
このように、同じ写真でも色のアクセントを変えるだけで印象が大きく変わりますよね。
どちらがお好みかはさておき、色は写真表現の重要な要素です。
「イメージングレシピ」があれば、これまでにない色の写真が簡単に撮れるようになります。
対応機種はまだ少ないですが、最新のミラーレスカメラNikon Z50IIで体験してみましょう!

イメージングレシピとは?
Nikonにはピクチャーコントロールという色設定があります。
「スタンダード」「ビビット」等何種類かの設定があり、被写体に合ったピクチャーコントロールを選ぶことでよりきれいな写真が撮れるようになっています。
他のメーカーも同様に、カメラにはメーカーが作った色設定が元々搭載されており、一般的にはその色設定の中から色を選んで撮影をします。
しかし、イメージングレシピはここに自分好みの色設定を追加することが出来るのです。
しかも、自分で作った色と、プロのクリエイターが作ってくれた色もメーカーページから自由に取り込めるのです!
お気に入りのカメラに好きな色を自由に取り込めるなんて、写真好きにはたまらない機能です。
さっそく撮影してみよう
細かい説明をする前に、まずは実際に撮ってみた写真を見てみましょう!
今回は試しに公式サイトから気に入ったイメージングレシピを無料ダウンロードしてみました。
<Nikon 公式サイト>
公開中のイメージングレシピ
Nikonといえば「見た目に忠実な色表現」が有名ですので、最もオーソドックスでNikonらしいピクチャーコントロール<ST(スタンダード)>と、イメージングレシピを用いた写真で比較をしてみました。
いかがでしょう。Nikonらしい見た目に忠実な色味(スタンダード)ももちろんいいのですが、イメージングレシピにより写真の個性が強まったように思えませんか?
ネガフィルムのような色味もあったり、エモい感じの色味もあったり。
見た目に忠実な色から大きく外れていても「こういう色が似合いそうだな」「この色で撮ったら面白そう」という撮影者の想像力を引き出してくれます。
これまで色にこだわりRAW現像をしていた人、他社のカメラの色に憧れがあった人は、是非お試しいただきたい機能です。
設定方法
イメージングレシピを追加するためには、Nikon Imaging Cloudに登録する必要があります。(無料)
<Nikon 公式サイト>
Nikon Imaging Cloud
Nikon Imaging Cloudは写真の共有や転送、イメージングレシピの登録、ファームウェアアップデートが行えるオンライン上のサービスです。
Nikon Imaging Cloud上にNikon公式公開のイメージングレシピがあるので、気に入ったイメージングレシピを保存していきます。

保存したレシピは、イメージングレシピページ内の「保存レシピ」から確認できます。
また、RAW現像派の人は自身でRAW現像したJPEGデータを用意して、レシピページ内「+レシピ作成」から現像したJPEGデータをアップすれば、その写真の現像設定(レシピ)を保存レシピ内に追加できます。
保存レシピの中に登録したレシピの内、最大9つまでを「カメラ登録レシピ」として選べます。


カメラ登録レシピにお気に入りのレシピを登録したら、カメラ側でメニューの「ネットワークメニュー」からカメラをNikon Imaging Cloudへ繋ぐことで、登録されたイメージングレシピが自動的にカメラのピクチャーコントロール内にダウンロードされます。

初めて登録するときは少し難しいですが、慣れてしまえば簡単です。
プロが作ってくれた色をこうも自由に使わせてもらえるのは本当にありがたいです!
Z50IIの感想
今回はイメージングレシピの特集ですが、せっかくの新しいカメラですのでZ50II自体についても簡単にレビューしたいと思います。
Z50IIはAPS-Cセンサーを搭載した最新カメラで、上位モデル並みの最新性能がてんこ盛りです。
中級者の方の相棒カメラにもってこいですが、操作方法も分かりやすく軽量コンパクトなカメラなので初心者にとっても扱いやすいモデルです。
新機能として「ハイスピードフレームキャプチャー+」と「プリキャプチャー」が搭載され、JPEG記録で最高約30コマ/秒の高速連射機能が可能、「プリキャプチャー」はシャッターボタンを押す前の瞬間に遡って記録をする機能なので、早い被写体の決定的瞬間を逃しません。
また、AF機能が大幅に向上し、人物(顔、瞳、頭部、胴体)、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車の9種類の被写体検出に対応、動く被写体へのAF追従力が強化されています。
プロ向けの上位モデルであるZ8やZ9と同等とも言われる高性能化を果たしています。
これは是非、手に取って体験していただきたい。
初心者にとっては力強いサポートをしてくれる相棒、中級者にとっては自身の表現の幅を広げてくれるいい相棒になるでしょう。
まとめ
デジタルカメラ、とりわけミラーレスカメラになってから、カメラの進化は高解像度や高感度、高速連射、高性能AFなどが各社の競争ポイントのメインとなりました。
そんな中で、カメラの機械的な性能ではなく、色で写真表現の幅を大きく広げてくれたことはカメラ好きユーザーとしてとてもうれしく思います。
NikonはZマウント以降、通常のピクチャーコントロールに加えてクリエイティブピクチャーコントロールという色設定も増えており、写真の色表現を大切にしていることが伺えます。
それに加え、メーカーの色に縛られないこと、感性豊かなクリエイターの色が自由に使えるようになり、そこからまた心を動かす素晴らしい写真が生まれることにとてもワクワクします!
最新機能が詰まったNikon Z50II、楽しみと便利さが詰まったとてもいいカメラです。
人気の新製品はご購入前にまずレンタルでお試しください!