MacBook Pro 16インチと15インチを比較してみた
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MacBook Pro 16インチと15インチを比較してみた

エイペックスレンタルズ編集部

アップルは2019年11月13日に新しく生まれ変わったMacBook Proを発表しました。
それまで13インチと15インチで展開していた画面サイズから。15インチを廃止して16インチに。

弊社にも早速入荷しましたので、詳しくみていきましょう。

スペック

15インチとはなにが違うのか、まずはスペックから確認していきましょう。

なお、比較対象は弊社で扱っている『MacBook Pro 15インチ MR932J/A(Late 2018)』との比較になります。

MacBook Pro 2600 MVVL2J/A(Late 2019)型番
MacBook Pro 2200 MR932J/A(Late 2018)
外観
macOS 10.15 CatalinaOSmacOS 10.14 Mojave
2.6GHz 6コアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)プロセッサー2.2GHz 6コアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)
Radeon Pro 5300M(4GB GDDR6メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載)
Intel UHD Graphics 630
グラフィックスRadeon Pro 555X(4GB GDDR5メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載)
Intel UHD Graphics 630
16GBメモリ16GB
512GBストレージ256GB
16インチRetina
3072 x 1920ピクセル
標準解像度、226ppi
500ニトの輝度
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
ディスプレー15.4インチRetina
2880 x 1800ピクセル
標準解像度、220ppi
500ニトの輝度
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
幅:35.79 cm ×高さ:1.62 cm ×奥行:24.59 cmサイズ幅:34.93 cm ×高さ:1.55 cm ×奥行:24.07 cm
約 2.0kg約 1.83kg
720p FaceTime HDカメラカメラ720p FaceTime HDカメラ
6スピーカー(Dolby Atmos再生に対応)
3つのマイクロフォン
3.5mmヘッドフォンジャック
オーディオハイダイナミックレンジステレオスピーカー
3つのマイクロフォン
3.5mmヘッドフォンジャック
Magic Keyboard
Touch Bar
Touch IDセンサー
環境光センサー
感圧タッチトラックパッド
キーボードMagic Keyboard
Touch Bar
Touch IDセンサー
環境光センサー
感圧タッチトラックパッド
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/acに対応
Bluetooth 5.0
ワイヤレスWi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/acに対応
Bluetooth 5.0
4つのThunderbolt 3(USB-C)ポートで以下に対応:
・充電
・DisplayPort
Thunderbolt(最大40Gbps)
・USB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)
ポート4つのThunderbolt 3(USB-C)ポートで以下に対応:
・充電
・DisplayPort
Thunderbolt(最大40Gbps)
・USB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)
最大11時間のワイヤレスインターネット閲覧
最大11時間のApple TVアプリケーションのムービー再生
最大30日のスタンバイ時間
100Wh リチウムポリマーバッテリー内蔵
96W USB-C電源アダプタ
電源とバッテリー最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧
最大10時間のiTunesムービー再生
最大30日のスタンバイ時間
83.6Wh リチウムポリマーバッテリー内蔵
87W USB-C電源アダプタ

スペックの大きな違いで言えば、グラフィックスカードが『Radeon Pro 5300M(4GB GDDR6メモリ』にパワーアップ、ROM容量も標準で512GB積むようになりました。
また、スピーカーに関してはDolby Atmos対応の6スピーカーに。音域が格段にアップしています。

画面サイズや本体の大きさは多少大きくなったものの、USBなどの外部インターフェースに関しては変更はありません。

実機チェック

それでは違いをチェックしてみましょう。

本体を重ねると16インチのほうがやや大きいのがわかります。

Thunderbolt 3ポートは従来どおり側面に2ポートずつ、合計4ポート搭載。

新しくなったキーボード

最も注目すべきはこの新しく生まれ変わったキーボードであることは間違いないでしょう。2015年にバタフライ式のキーボードが採用されてから数年間、多くのユーザーが抱えてきたキーボードのストレスからやっと開放される時がやってきたのですから。※同じキーが2度入力されたり、反応しなくなるトラブルが非常に多かった

アップルはこのキーボード問題に向き合って3度のアップグレードと、無償の修理まで行ってきましたが、修理してもなお同じ現象が起こるのですから、アップルもいい加減妥協をしたのでしょう。新しくなったキーボードはバタフライ式から、シザー式構造のキーボードに変化しました。変化したと言っても、2015年より前のモデルではシザー式が採用されていたので、原点回帰と言うべきでしょうか。

また、ユーザーの声に答えてアップルはESCキーを物理キーとしてTouch Barから切り離しました。Macではソフトウェア上で問題が起きた場合に、強制終了方法として【Option+Command+ESC】を同時に押すと、アプリケーションの強制終了が行えるのですが、前モデルではESCキーがTouch Barの中で電子式であったがために、問題が起きた時にTouch Barも反応しなくなるというトラブルが多かったため、不満を抱えていたユーザーも多くいたそうです。

Touch Bar自体がそんなに求められていない気がするんですけど……この機能だけは妥協しないみたいですね。

キー配列が変わったのはESCキーだけではありません、矢印キーも逆T字型に変わっています。この矢印キーも不評だったといいますが、個人的にはどちらも使い勝手はいいと思いますし何が不評だったのかよくわかりません。

Touch IDセンサーのボタンもMacBook Airと同じように独立キーとして別れました。

キーボードの打鍵感をチェック

15.4インチと16インチのキーボードを叩いた時の音の違いを動画に撮ってみました。この違いわかりづらいかもしれませんが、個人的にはエンターキーを押す音が16インチのほうが凄く好きです。

音だけでなく、打鍵感はやっぱりシザーキーボードのほうが叩いたあとの跳ね返りがあるので、打ちこんだ感覚を強く感じます。15.4インチのバタフライキーボードは、キーストロークがあまりに低いので、叩いた感触がないのでペチペチした音になります。

薄くなったベゼル、ただ少し厚みの増したボディ

16インチに広がった画面は、よりベゼルが細くなったことで視野範囲も広くなりました。

ただし、キーボードを改良した代償として、本体の厚みに違いがあります。

2台を寄せ合うとわかりますが、約2mmほど高さが増しているのがわかります。
キーボードがシザー構造になったので、この差が発生してしまうのかもしれませんが、打ちやすくなった代償であれば、そこまで気になるほどのものではないかもしれません。

電源アダプター

まとめ

MacBook Pro 16インチは極限まで薄型化を求めるアップルが妥協したことで実現したMacBook Proの完成形。プロと名のつく製品だからこそ、現場で使うユーザーの意見を取り入れて綺麗な形に仕上げたラップトップだと思いました。

個人的な感想にはなりますが、Windowsのハイスペックラップトップと比べてしまうと、まだGPUがRadeonを積んでいるため、NVIDIA GPUとの差が顕著に現れます。MacにはBootcampという機能もあるため、Windowsを入れてゲームを楽しむことだってできるのですから、また昔のようにNVIDIAを積んで、Windowsマシンとも引けをとらないようなProマシンを作って欲しいなと思いました。

また、16インチが発表されるという噂がでた頃からデザインの大幅リニューアルが予想されていましたが、蓋をあけてみればそこまで変化がなく、2015年から続くこのデザインもそろそろ変えてきてもよかったのではと、少し残念な思いが残る製品だと感じました。

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