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フルサイズボディでAPS-C専用レンズを使うのは気をつけて!

エイペックスレンタルズ編集部

一眼レフやミラーレスといったカメラはレンズが交換が可能です。広角から望遠、マクロなど撮影用途に応じてレンズを使い分けることで、撮影の幅を広げることが可能です。

キヤノンやニコンも、最近はミラーレスカメラが主流となってきたため、新しいレンズの種類も増えてきました。
直近でいうと、EOS R7が発売されたのと同時にRF-SというAPS-Cセンサー用のレンズが発売されました。今回は、ミラーレスカメラにおけるセンサーサイズとレンズの組み合わせ方による注意点をまとめてみました。

メーカーによるミラーレス対応レンズの種類

 フルサイズ用APS-C用
キヤノン(RFマウント)RFRF-S
ニコン(Zマウント)Z(FX)Z(DX)
ソニー(Eマウント)FEE

ざっくりとまとめるとこの様な対応表になります。とはいっても、ミラーレスのレンズはフルサイズ用もAPS-C用もどちらも同じマウントで統一されているため、完全に専用というわけではなく、どちらのマウントにもつけることができます。

キヤノンやニコンはフルサイズ用のレンズのほうが多いため、APS-C用レンズはまだ種類が少ないですが、ソニーにおいては2010年頃からミラーレスの開発に注力してきたため、APS-C専用レンズも豊富にあります。

最近ではVlogに特化したZV-E10Lというカメラがあります。APS-Cセンサーですが、このボディと組み合わせて使いやすいレンズも発売されました。例えば以下。

SEL15F14G(E 15mm F1.4 G)

SEL11F18(E 11 mm F1.8)

SELP1020G(E PZ 10-20mm F4 G)

これらのレンズレビュー記事はこちら

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ソニーのAPS-C用レンズを判断するには、名称をみてみましょう。

フルサイズ用のレンズ(左)は名称に『FE PZ 16-35mm F4 Gとついています。一方APS-C用レンズ(右)はE PZ 10-20mm F4 Gとついています。FEとは、フルサイズのEマウントという意味ですので、フルサイズ用と判断できます。APS-C用はEマウント用レンズとだけ書いてあので、APS-C用と判断できます。

レンズの筒面にも書いてある場合がありますが、キャップを外したレンズ縁に書いてあることが多いのでよく見てみましょう。

フルサイズマウントにAPS-C用のレンズをつけるとどうなる?

さて、ミラーレスフルサイズ機に、APS-C用として設計されたレンズを装着するとどうなるのでしょうか。

結論から言うと、APS-C用のレンズをつけても普通に写ります。
写りますが、それはカメラ側が撮影範囲をクロップしているため、本来のセンサー範囲よりも狭い範囲しか使用できません。

ソニーのカメラを例に見てみましょう。フルサイズボディα7R IVに、APS-C用レンズ「SELP1020G」を装着して撮影してみます。

何も設定していなければ液晶にはレンズからの映像が映ります。
このように普通に写真を撮ることができます。

カメラ側の設定で、「APS-C/Super 35mm」の設定を変更します。
初期状態ではオートになっているはずです。

これを切るにします。

するとどうでしょう、画面に写るのは全然違う画になってしまいました。

実はこれが本来のフルサイズ画角。APS-C用のレンズを着けた場合、カメラ側で勝手に画角をクロップして、ちゃんと写るようにしてくれていますが、設定をしなければこんな状態になってしまいます。これを業界用語ではケラレと言います。

フードを着けているので、余計変なケラレになってしまっていますね。

どうしてこうなってしまうのか

フルサイズボディに、APS-Cサイズのレンズをつけることで、ボディ側が勝手にクロップしていると説明しました。(クロップというのは切り取るという意味です)
2つの写真の解像度を比べてみましょう。使ったボディは超高画素機のα7R IVで、有効画素数は6100万画素です。

クロップしている写真は6240×4160に対し、クロップしていない方は9504×6336と、結構違います。はじめに説明した「APS-C/Super 35mm」をオフにすることで、クロップしないフルサイズ本来の画角で写るようになります。超高解像度のα7R IVだからまだしも、一般的なフルサイズだともっと解像度が落ちるわけです。

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以前こちらの記事でも書きましたが、センサーサイズに合わないレンズを使ってしまうと、このように解像度も下がってしまいますので、カメラ本来の性能を活かすにはセンサーサイズに対応するレンズを選ぶのがベストといえます。

赤枠の部分のみがクロップされている

レンズに書いてある数字はフルサイズ表記

これも頭に入れておいてほしい知識ですが、レンズに書いてある焦点距離の数字はフルサイズをベースにした数字です。APS-Cの場合、フルサイズとのセンサー差を約1.5倍で計算して考える必要があります。(※キヤノンの場合は1.6倍で計算)

TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(Model B061)(ソニーAPS-C用)

例えばこちら、タムロンのソニーAPS-C用ズームレンズです。18-300mmと広角から望遠まで使える万能なレンズですが、本体に表記してある焦点距離は実際にAPS-C機で使う場合、約27-450mmとなります。18mmの超広角で期待してたのに、実際は27mm程度と広角ではあるけれど、思ってたほど広角じゃないなと思うかもしれません。

ただ望遠は450mm近くまで寄れるため、持ち物は軽くしたいけど望遠も欲しいという場合はAPS-C用ズームレンズは役立つはずです。

まとめ

ソニーのレンズは非常に種類が豊富なので、焦点距離だけをみて選んでしまうと、APS-C専用だった! なんてミスをすることもあるので、レンズを選ぶときはレンズの表記に注意しながら選んで下さいね。

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