2025年9月にSIGMAより発売された『SIGMA 20-200mm F3.5-6.3 DG Contemporary』こちらを自前のカメラに着けて使用してみました。実際の作例をご参考にどうぞお楽しみください。
広角20mmから望遠200mmまでカバーできるというなんとも有能なこのレンズ。
通常、高倍率ズームは「24mm」や「28mm」から始まるのが一般的ですが、そこを20mmからスタートにしたものは世界初だということで、開発にはさぞご苦労があったのではなかろうかと、素人考えではありますが容易に想像つきます。
レンズ(ライカLマウント版)の仕様は以下の通り。
| レンズ構成枚数 | 14群18枚(FLDガラス1枚、SLDガラス3枚、非球面レンズ4枚) |
|---|---|
| 画角 | 94.5°-12.3° |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最小絞り | F22-40 |
| 最短撮影距離 | 16.5cm (焦点距離28mm時) 25cm(W) – 65cm(T) |
| 最大撮影倍率 | 1:2(焦点距離28-85mm時) |
| フィルターサイズ | φ72mm |
| 最大径 × 長さ | φ72.2mm × 115.5mm |
| 質量 | 550g |
超広角レンズは、通常、前玉が大きくなります。広角になるほど、多くの光をセンサーに届けるために、レンズの前側の口径を広げて「窓」を大きくする必要があるからです。でも、このレンズの前玉は最大で72mmと、それほど大きくありません。SIGMAは、最新の技術で超高精度な非球面レンズをたくさん使い、コンパクトな筐体に収めたというところにSIGMAの変態(褒め)らしさを感じます。
実際に20mmの広角端で撮影すると、非常にダイナミックな画になります。

シャッター1/1600 F8 ISO400 焦点距離20mm
レンズの光学設計上、4隅の周辺露光(周囲が黒くなってしまう)が少し気になりますが、このレンズに限らず広角レンズはある程度発生してしまうものなので、もし気になる場合は現像時に補正するほうがいいかもしれませんね。でもこの超広角でも端が歪むような歪曲収差は見られないし、非常に優秀なレンズだと思います。

20mmの超広角ならスカイツリーも下から上までしっかり収まりますね。
正直このレンジ幅の便利ズームレンズにありがちなのは、ズームはできるけど解像感がいまいちだったり、ボケ感が作れなくてスマホで撮ったものと対して変わらないような画になったりと、最初の1本としてはいいけどそのうち使わなくなるレンズという印象があるのですが、このレンズの解放からのシャープさはさすがSIGMAと言うべきでしょうか。
非常に線が細く、ピント面が合う中心以外でも粗さが目立たない印象です。
まさにこの1本は日常使いでも持っておいて損はないレベル。そんなレンズです。


実際のところ20mmの広角端を頻繁に使うかというと、そこまでの活用シーンはないのですが、広角端から自分の撮りたい画角までじっくり詰められるので、どんなシーンでも万能に活用できます。


レインボーブリッジの歩道の細い鉄柱や、その奥にそびえるキリンのような重機まで、パキッとする描写力にただただ驚かされます。


ズームは繰り出し方式で、前に7cmほど伸びる。レンズの横にはロックスイッチが付いているため、レンズを下に向けても自重で下がってこないのもポイント。



今回私が使ったのがLマウント版ですが、ソニーEマウント版もレンタル可能です。
ソニーにはほぼ同時期に発売されたレンズで、タムロンの『25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2(Model A075)』という選択肢もあります。広角端は5mmほど狭いものの、こちらのレンズも強力なライバルです。

